漫画家うめぼしのブログ

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桜桃忌

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さて、本日桜桃忌。太宰治氏の誕生日でもあり、命日でございます。

先日、久しぶりに文庫版の『晩年』を読んでおりました。

道化の華』もそこに収録されているのですが、『道化の華』って、道化の「鼻」のことじゃないか、と思いついて、ハッとしました。ダジャレじゃないです。

 

自分が「不思議だなぁ」と思っていたのは、この薄暗い小説(太宰作品の中では珍しく暗さが際立っている)なのに「華」などという語がタイトルについていることです。 ついに謎?が解けました。こりゃ、鼻じゃないかと。

太宰治さんは、自分の顔が気に食わないと悩んでいて、特に鼻が大きいことを苦にしておりました。そのことは小説にしばしば書かれております。鼻は時に性的な意味合いを象徴することがあるんですが(フロイトの著書に出てくる)、それもあったのかもしれない。

この小説に自分のコンプレックスを、すべて託そうとしたのではないか、と。

 

この人は、一度心中失敗して、またやっちゃったんですね。「なんでいつも水に入りたがるんだろう」と不思議なことです。

思えば『魚服記』も、やっぱり水に入っていきます。これは虐げられた少女が、川に身を投げてフナになる、というお話なんですけれども。性に潔癖だったのかもしれない。総合して考えてみますと、何か性にケガレのようなものを人一倍感じていて、水によって浄化をはかったんじゃないか、と。

そんなふうに思います。つまらぬ個人的な妄想です(笑)

 

写真見るとハンサムなんですよねぇ。体が弱いなどと書いてるんですが、写真ではガッチリ、むしろ通常より頑丈そうな感じもあります。

この方自身も、小説も、好き嫌いが分かれるかと思いますが、自分はかなり好きでございます。

 

今日は真面目に文学談義。

そういえば、芥川龍之介も『鼻』という短編を書いております。 「鼻」といえば、ロシアの作家でゴーゴリの書いた『鼻』が、かなり面白いお話でオススメです。

なぜ鼻が分離して、単体で意志を持つのかという問題は、かなり簡単に説明がつくはずなんですけれども、そこはあまりお上品なお話でもないので、いろいろに考えてみてください。ここでは説明は省略いたします。

 

本の話になると、ついつい長くなってしまいます(汗)

 

それでは善き日を。