漫画家うめぼしのブログ

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COMICAWA(コミカワ)(主婦の友社)にて土偶漫画を連載中。☆毎週火曜更新☆
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川端康成とノーベル文学賞

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今日やることが終わりました。もう9時になります。

最近風邪のことしか書いてなかったので、今日は少し違う話題を(笑)

 

ボブ・ディランさんがノーベル文学賞を受賞したニュースが話題です。しかしご本人はノーリアクションだそうです。

そのニュースを見ながら、川端康成さんを思い出しました。

 

教科書に川端康成ノーベル文学賞の賞状を受け取る写真が載ってて、それが怒ったような表情で。ノーベル文学賞って、もらっても嬉しくないものなのかなぁなんて、小学生の時に思ってました。それに川端康成って怖いおじいさんだな、とも。

 

先日、川端康成と土偶が一緒に写ってる写真があるよと教えてもらい、興味しんしんで画像検索してビックリ!

あれまっ!こんなチャーミングな笑顔をする方だったとは。しかも左下にちょこんと写っているのはハート型土偶ではありませんか。

古美術蒐集家でもあったようで、川端コレクションの中に、ハート型土偶がいるそうです。自分の漫画の中で、ハート型土偶はイケメン好きという設定ですが・・・まさかホンモノも?

文豪の中でもかなりハンサムな川端康成さん。ハート型土偶は、文学界の貴公子のもとへ、自ら転がり込んだのではあるまいか。そんな気もいたします。

 

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さて、川端康成といえば『雪国』や『伊豆の踊子』が有名ですが、どちらかというと、代表作とされる作品は整い過ぎていて、個人的には「らしくない」小説だと思っております。

おすすめしたいのは怪奇小説、短編。

 

パラパラと気軽に読めるのが、『掌の小説』(新潮文庫)です。

小さい頃の思い出も入っていて、「こんなことを考えるだなぁ」なんて著者の人物像にも触れられますし、たまに奇妙な小話も挟まっていて飽きない一冊です。

 

そこから今日は一節、ちょいと引いてみます。

 

「レモンの林はエピロオグだった。彼のいう土台がひっくり返った後で理想世界の男女が語り会うエピロオグがレモンの林だった。」ー貧者の恋人ーより

『掌の小説』(新潮文庫)p.268

 

ときに今夜は、満月の夜でございます。この「貧者の恋人」の中で、レモンを十三夜の月になぞらえる場面が出てきます。

まんまるの満月なら、何になるでしょう?

 

それでは善き夜を。