庄乃寒月(うめぼし)漫画制作中

漫画制作の進捗、生存報告

主に漫画進捗のこと。たまに関係ない話も。

春になると思い出す『虞美人草』

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春といえば夏目漱石の『虞美人草』。

策略好きで傲慢な美女、藤尾をとりまく人間模様と悲劇の物語です。

 

このお話の舞台が春の京都なのです。

場面転換の際に必ず雨の描写を挟むため、特に雨が降ると「ああ、虞美人草だなぁ」って思う。

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今日はその『虞美人草』から一節。

 

「降らんとして降り損ねた空の奥から幽かな春の光りが、淡き雲に遮られながら一面に照り渡る。長閑かさを抑え付けたる頭の上は、晴るる様で何となく鬱陶しい。」p.137『虞美人草夏目漱石著(新潮文庫