クレヨン王国の思い出
今日は、クレヨン王国の一員になりそうだった話をしましょう。
小学校中学年くらいから本の虫になりまして、『クレヨン王国』という本をよく読みました。その中で、自分はオレンジのクレヨンなんだ、と思い込んでおりました。オレンジ色が好きだったのです。
ある時、図工の先生が「あれ? お前の手、オレンジじゃね?」と指摘してきて、他の友だちと手のヒラを並べてみて、アラびっくり。
ホントにオレンジなんですよ。オレンジというか黄色?
何かの病気だったのでしょうか。
その時、自分は「いよいよクレヨン王国のオレンジになりつつあるな」と思いました。 クレヨン王国に入ったら、王(王女だったかも)に仕えなきゃいけないから、これは大変なことになってしまったと。
深刻に悩み、自分はすでに半分人間ではなくなっている。ただのクレヨンで、しかも王国の家来の立場に過ぎない存在だと思い込みまして、頭がクレヨンになったら、何かを描いたら削られる心配も出てきました。
ビクビクしながら、日々過ごしたものです。