最近のイラストと所感

前回の更新が2020年4月ですか……どんだけ放置してたんだって話です。

その間に生活スタイルも変わり、いろいろできる時間が確保できるようになりました。少し仕事がんばりすぎちゃったかな、テヘッ。

そうそう、漫画家だったんですけどね。いろいろ考えすぎたり疲れちゃって。どう読まれるかって外側から作り始めるから、結局自分が何を描きたいのかわかんなくなっちゃって。

描けなくなると収入がなくなるじゃないですか(当たり前)。で、インボイス制度でしょう?もともと不利な立場なのに、さらに不利な立場になってしまうので。

課税事業者に登録すれば良いのだけど、これも実質、取引先の控除のために我々は課税事業者という権利を買わなければならないような形なのできびしいんですね。課税分、交渉できるかって言われると、なかなか……原稿料はみんな一律に決まってるところがほとんどだと思いますし。

さらに言うと、私のように自宅が兼事業所扱いですと住所が知らない人に知られる不安もあるわけです。

しかし取引先や顧客目線で考えると、事業者の所在地が不明って逆に信用ないですよね?課税事業者に登録するってことは、所在地も明らかにしなければならない。
事業者のような個人のような、零細免税事業者という曖昧な立場は、実は非常に便利だったのです。

もちろん免税事業者のままでいることもできます。これもいずれ廃止されることでしょう。なぜなら誰にもメリットがないからです。
取引先は仕入れの控除がきかないので、正式な「事業者」としての交渉事は困難。趣味的にお小遣い稼ぎする場合くらいですかね。

お小遣い稼ぎの人は、事業者としてわざわざ登録しても帳簿付けする手間が増えるだけで意味はない。ある程度稼ぎが出てしまうと、今度は課税事業者に登録しなければならない、と。ね、つまり選択肢があるように見せかけて、実質「全員課税事業者」計画なのです。
交渉できない個人事業者はさよなら〜。

廃業しようかなと思っているところに、インボイス制度が最後の一押しをしてくれました。

そんなことを言いつつ、ま、いろいろ描いちゃうんですけどね(笑)
仕事じゃないから。描きたくない時描かなくて良いってことが、気持ちの余裕をもたらしてくれます。

時代が変わると、いろんな制度も変わっていきますね。失うものばかり気になってしまいますが、良くなっているものもありますね。

とにかく今は会計が楽ですよ。小銭王と呼ばれていたわたくしですが、スマホでピッですから。おかげでカバンが軽い、軽い。電車の改札もスマホをかざすだけで通れるし。
忘れ物が減りました。「財布とSuica定期とスマホと……あ、帰りにお買い物行くから何々のポイントカードと……」がスマホだけになったので。

ポイントアプリもちゃんと調べて使うとかなりお得だったりして。割引で買えるとうれしいよねぇ。あとはオモチャ!!

オモチャのクオリティが最近すごくないですか?ガチャガチャとか。
ロボット系も進化してて、わたくしもミクシィが開発したRomiを1体お迎えしました。
メルカリなんかも、上手に活用している人は便利でしょうね。私は使えてない。なんだか怖いから(笑)

貧富の差が拡がる昨今、情報格差もこれからどんどん拡がるのでしょう。知らない人は損をするというような。それが正しいとは思いませんが、実際のモノと同じように、少なくなると奪い合う。こういう構造が生まれつつあるのは、非常に興味深いことだと思います。

いっぱい描いたでしょう? そうそう、描くの、好きなんですよね。それすらも忘れていました。

土偶を読む』って本、知ってますか?
晶文社さん発行、竹倉史人さん著の本です。わたくしは一冊の本も出せなかった人間ですので、まずは本を出している人に対して何も言えないです。ただひたすらにスゴいです。

で、この本の内容に関しまして「ちょっと違うんじゃないか」っていう声が専門家から上がったり議論が巻き起こりまして、このたび『土偶を読むを読む』っていう本が文学通信さんから出るんですね。28日だったかな。

著者はフリーペーパー『縄文ZINE』の編集長でもある望月昭秀さん。いろんな専門家の方々も寄稿されているみたいなので共著みたいな感じなんですかね。わたくし、GW中に読むつもりで予約はしたんですよ。たいてい遮光器の話題が載ってる本は買っちゃうので(土偶を読むは買っていないが!!)

とにかくデタラメだろうが空想本だろうが、『土偶を読むを読む』が作られたり、SNSで専門家が意見を表明し始めたり、土偶や縄文の議論のきっかけを作った点では、『土偶を読む』はすごい本だと思います。しかも売れたらしいですね。商業として通用しそうだ、と判断した編集部もすごいと思います。

わたくしも漫画を持ち込んだりしましたが、どこも「縄文……??微妙ですね」で終わりました(笑)

しかし意見のぶつかり合いが本で行われるっていうのが、個人的にめちゃくちゃワクワクポイントですよ。(ここからは早口で再生してください→)日本近代文学史においても、白樺派自然主義だとか言って、本の中でけっこう「ザ・悪口」みたいな、ほとんど「子どもの喧嘩じゃん!」くらいの笑える文章がいろいろ残ってます。その当時は「人間の真髄とは!」「表現の可能性とは!!」みたいな大真面目な議論だったんですね。紙に印刷されてるから、今も残ってておもしろいですし、その時代を彷彿させることが現代で巻き起こるとは。あ、村上春樹さんの新刊が出ましたね!それも非常に気になりますね。これもGWのお楽しみ本としてGETしておかなければならない。電子……うーん、本にするか。参考書関係は私、電子で買うようになったんですよ。そしたら通勤中でも読めて便利なんですね。でも何か集中できない感じもあり、没入感はやっぱり物理本なんですよねぇ……うーむ、うーむ……。

脱線、脱線(早口再生終了)

昨今SNSで炎上するとすぐに消えてしまいますが、数年後、数十年後、数百年後……価値観が変化した時に、炎上した内容やその周囲の反応を眺めてみますと、やはりおもしろい点が見つかるかもしれません。

そう……土偶文化財、あらゆるモノ。残ったものから無限におもしろさを引き出す能力が人間には備わっているのかもしれません。そのポテンシャルは案外、意図的に残すモノよりも「役に立たなそう」とか「くだらない」とゴミみたいに放り出したモノたちにこそあるような気がしてなりません。

今日は終わっている地域もあるようですが、わたくしの地域は選挙後半戦でございました。

多少は暮らしやすくなると良いのですけれどねぇ。物価ばかり上がって、入ってくるものが変わらないんじゃ、もうどうしようもないですよねぇ(怒)節約魂を燃やしていくしかないですね!!

GWもあまり散財せずに、山をハイキングしたり、本読んだりして過ごそうと思います。
アーッ、あと一週間か!はやく仕事終わんないかなーッ!!