ミステリー記念日に合わせたイラスト「アッシャー家の崩壊」
本日10月7日はミステリー小説の先駆者であるエドガー・アラン・ポーの命日。
私は『怪人二十面相』に夢中になり、江戸川乱歩からポーの事を知ったのでした。
ところでこの『アッシャー家の崩壊』。ポーが『モルグ街の殺人』を初めとする推理小説を発表する前に書かれた短編で、怪奇小説です。これを読んで私は非常に恐ろしく感じました。
レ・ファニュの恐怖の逸話を思い出したからであります。
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レ・ファニュは怪奇小説を書いたアイルランドの名家に生まれた作家です。
代表作に女吸血鬼『カーミラ』があります。(たぶん元祖百合文学ではないか?)これを私は児童用に編纂されたフォア文庫で読んだのですが、あとがきにレ・ファニュの逸話が書かれていて、本編よりこっちのほうが怖かったんです。
レ・ファニュは晩年悪夢に悩まされ、そのために不眠になり弱っていきました。その悪夢というのが屋敷が崩れる夢なんだそうです。で、レ・ファニュが亡くなった時に主治医が「とうとうあの古い屋敷が崩れ落ちて大作家を殺してしまった」と呟いたとか…。
まさにアッシャー家の崩壊。「ぞぉ〜!!」ですね。
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青空文庫にありました。ご興味のある方はぜひ。